2017年2月6日月曜日

Katherine Mansfield: The Doll’s House and Other Stories

【タイトル】
Katherine Mansfield: The Doll’s House and Other Stories

【出版社】
Penguin Readers

【レベル】
Level 4

【感想】
この本を手に取ったとき、実は少しドキッとした。表紙には子どもがThe Doll’s Houseの中を窓から覗き込んでいる様子が載っているのであるが、それがなんとも不気味で、私には怖い印象を与えたのである。だから怖いもの見たさのような気持ち混じりにこの本を借りてみることにした。
題名にもなっているThe Doll’s Houseは、女の子なら誰しもが羨むような素敵なお家だった。家の中の様子や色、素材までがいきいきと描写され、読んでいるうちに自然と、物語に出てくる女の子たちと一緒になって“きゅんきゅん”してしまう。しかしこのThe Doll’s Houseをめぐって、女の子たちのスクールカーストが明らかになってゆく。それは学校内にとどまらず、子どもたちの問題というよりもむしろ親たちの問題だった。厳しい差別的な社会階層が反映されているという意味で、不気味で怖いという表紙から受けた最初の印象も、あながち間違ってはいなかったのかもしれない。

【印象的な英語表現】
She ran up the steps of her house and felt in her bag for her key, but she had forgotten it, as usual.

「手探りで捜す」という意味で使われているfeelだが、私は最初にこれを読んで、触覚に感じる時のfeelだと思い込んだ。そうすると文の後半の意味が理解できなくなる。実際に触ったのに忘れたってどういうこと?というふうに。これはまったく恥ずかしい話だが、そんな間違いをしたが故に印象に残る表現となった。

【投稿者】

はなびら

【ポイント数】
これまでの合計は17ポイント(2017/2/6)

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