2016年12月12日月曜日

Charles and Mary Lamb: Tales from Shakespeare

Charles and Mary Lamb: Tales from Shakespeare


タイトル
 Tales from Shakespeare

出版社
レベル
 PENGUIN READERS

 5

感想
 1807年、チャールズとメアリーの姉弟が、シェイクスピアの作品の中から厳選した物語を子供向けにわかりやすい英語・内容に書き直して発表したものです。「The Tempest: あらし」、「A Midsummer Night's Dream: 真夏の夜の夢」、「Much Ado About Nothing: から騒ぎ」、「As You Like It: お気に召すまま」、「The Merchant of Venice: ベニスの商人」、「Macbeth: マクベス」、「Twelfth Night, or What You Will: 十二夜」が収録されています。物語のはじめに登場人物が簡単な紹介と共に箇条書きで記されているため、人間関係を把握しやすいです。物語をわかりやすくするためでしょう、直接話法が多く取り入れられているように感じました。シェイクスピアの原作を読む前に概要把握のために読むにはうってつけの一冊です。

印象的な英語表現
'Put no hope in your magic,' said Macduff, 'and let that lying spirit whom you have served tell you that Macduff was never born of a woman, not in the usual way in which men are born, but was taken from his mother before the time.'
 「女の股から生まれた者に自分は殺されない」と魔女からの予言を信じ続けていたMacbethに、Macduffが「自分は女の股から生まれていない。女から取り上げられたのである。(=帝王切開で生まれた)」と言う場面です。帝王切開を 'was taken from his mother' と表現している点と、Macduffが自分の話なのに自分のことheと呼び、Macbethに対して客観的に状況を語っている点が面白いと感じました。


【投稿者】
 ちゃお

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