2016年1月8日金曜日

FRANKENSTEIN : Mary Shelley


[出版社]
PENGUIN READERS

[レベル]
3

[感想]
 「フランケンシュタイン」と聞いてまず頭に浮かんだのは、凶暴で醜いつぎはぎの大きなモンスターの姿だ。しかし、これは間違いだった。そもそもフランケンシュタインとはその大きな人間を作り出した科学者の名であり、そして彼が作ったのは化け物なんかじゃなく、ただ友や愛を求める純粋な人間である。しかし、その醜い風貌から人間になることを拒絶され、残忍な殺人鬼へと姿を変える。人間にひどい扱いを受ける場面などとてもとてもかわいそうだった。これはホラーなんかじゃなく、人間によって化け物にされた人間の悲しい物語だった。

[印象的な英語表現]
I stayed there all night until the stars disappeared from the sky.
すごくおしゃれな表現だ。

My brother was murdered by my own creation. The monster murdered my brother.
同じ内容の文章を繰り返していて、フランケンシュタインの弟を殺された悲しみや、殺人鬼を作ってしまった後悔、また、それに対する憎悪の気持ちなどが感じられる。

[投稿者]

かない

0 件のコメント:

コメントを投稿