2015年7月29日水曜日

LEWIS CARROLL: THROUGH THE LOOKING-GLASS

[タイトル]
Through the Looking-Glass
[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY
[レベル]
LEVEL3

[感想]
 Lewis Carrollによる『Alice's Adventures in Wonderland』の続編で、今回はアリスが鏡の中の国を冒険します。こちらも、独特のキャラクターたちとの出会いや、意味の分からない詩が盛りだくさんで、ファンタジーの世界に引き込まれてしまいます。どこに言葉遊びが隠されているのか探しながら読むと面白いです。

[印象的な英語表現]
'three hundred and sixty-four days when you can get unbirthday presents! There's success for you!'
HumptyDumptyのセリフです。『Alice's Adventures in Wonderland』でもウサギと帽子屋がそんなことを言っていたなぁと思い、思わず笑ってしまいました。

また、上のセリフ内の'success'はHumptyDumptyが勝手に'a clever idea'の意味で使っています。その根拠も、アリス独特の世界観が出ていて面白かったです。
'When I use a word,……it means just what I choose it to mean―neither more nor less.'
'But you have to be strong with them. Give them orders. Tell them to obey you. They must work hard, and do what they're told!'

[投稿者]
りんりん


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[感想]
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の続編である、『鏡の国のアリス』です。鏡の国に迷い込んだアリスという少女がチェスのルールに則った世界を冒険します。この作品の魅力は、不思議な世界観とキャラクターたち、そして言葉遊びだと思います。時間が未来から過去へと逆さまに流れる、同じ場所にとどまるために走らなければならず進みたければもっと速く走らなければならないなどといった不思議な世界には思わず引き込まれます。また、ハンプティ・ダンプティを始めとするアリスに出てくるキャラクターたちは総じて不気味で意地悪に感じますが、どこか魅力的です。


[印象に残った英語表現]
・the kitten was playing a grand game with a ball of wool
   (子猫は毛糸玉にじゃれついていた)

・at once she began looking around 
    (彼女はすぐにあたりを見渡しはじめた)
   begin to ではなくてbegan lookingになっているのが新鮮でした。この文ではもう”look around”していたので、「未完了」のニュアンスをもっているto不定詞が使われていないのですが普段は意識していませんでした。

・I turned cold to the very end of my hair!
 日本語なら、「怖かった」「背筋がゾッとした」というところをこのように表現しているのが面白いと思いました。


[合計ポイント]
現時点での合計ポイントは 5ポイント(2016/12/16)

[投稿者] 
きゅー

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【タイトル】
Through the Looking-Glass
【出版社】
OXFORD BOOKWORMS
【レベル】
3
【感想】
去年ディズニー映画でも実写化された『鏡の国のアリス』です。前作に続きアリスが鏡の中の国を冒険して行くのですが、多くの個性豊かなキャラクター出会いとユーモア溢れるword playがたくさん散りばめられていて個人的に続編の方が好きです。詩は声に出して読むと、rhyme schemeやrhythmに気づき面白さが増します。おすすめのシーンはAliceとHumpty Dumptyとのやりとりなんですが、本当に意味が分からなくて発想がかなりぶっ飛んでいて面白いです!物語を読み進めていくうちに次はどんなキャラクターが待っているか、どこにword playが隠されているかとワクワクして自分も物語の世界に引き込まれて行きます。

【印象的な英語表現】
<特にお気に入りのシーンより>
Humpty Dumptyが身につけているベルトをAliceが褒めると彼は女王からのunbirthday presentだといいます。

‘What is an unbirthday present?’
‘A present when it isn’t your birthday, of course.’

「誕生日ではない日にもらったプレゼントだよ!」なんて彼は当たり前のように言いますが…

‘But three hundred and sixty-four days when you can get unbirthday presents! There’s success for you!’
Humpty Dumptyらしいなんとも発想の転換が凄すぎる考えですが、何が一体successなのでしょうか。この展開の続きも面白いんですが、ぜひ読んでこの謎めいた発言を楽しんで下さい。

【投稿者】
【合計ポイント】
31ポイント(2016/06/05時点)


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