2015年6月23日火曜日

Rich man poor man: T.C. Jupp



【タイトル】
Rich man poor man
 
【出版社】
Macmillan Readers

【レベル】
2

【感想】
 田舎のある村に住むおじいさんのもとに息子から手紙とともに100ポンドの小切手 が届きます。その小切手をお金にかえるため、バスで3時間かけて町まででます。しかし郵便局で身分証明書の提示をもとめられますが、おじいさんは持っていなかったため、役所に身分証明書を作りにいきます。しかしそこでは写真が必要だと言われ、写真屋に行って写真を撮ってもらいます。写真ができるのには丸一 日かかると言われ、おじいさんはまた3時間かけて田舎の村へ帰りました。おじいさんはとても疲れていたので、一日休んでから再び町へ出かけました。写真屋 に戻ると、酔っぱらった写真屋が出てきて、写真なんか知らないと言われ、お金も帰ってこず、おじいさんは激怒し、杖で写真屋を何度も殴り大騒ぎになります。警察がやってきて、村に帰されてしまいます。
 小切手をお金にしてくれる人が町にいると聞いたおじいさんは再び町へ行き、彼の家を訪れます。小切手を見せると、これは価値はないが私は人助けが好きだから、小切手とお金を交換してあげようと言われますが、彼がおじいさんにくれたのはたったの10ポンドでした。
 途中から感情移入してしまい、その上ハッピーエンドだと信じ込んでいた私は、読み終わったとき悔しい気持ちでいっぱいになりました。こんな世の中間違っていると私は思うのですが、作者はこれが現実だと言いたいのでしょうか...


【印象的な英語表現】
“In the middle of the room was a large camera.”
簡単な英語の文章が並ぶ中、倒置が使われているのが印象的でした。

【投稿者のニックネーム】
リリー

【合計ポイント】
2ポイント(2015/6/23)




【感想】
「おじいさんの無念さ」が感じ取れる一冊だった。田舎出身で社会をあまり知らないために、Darpurに行った際に苦労するおじいさんの描写を読んで、世の中の非情さを知った。そして、残酷な現実に打ちのめされるおじいさんに感情移入し、こんな世の中でいいのかと思った。
 【印象的な英語表現】
I live five hours’ journey from Darpur.
直接言うのではなく、Darpurから5時間のところに住んでいると間接的に言うところが英語らしいと思った。
【投稿者】

Y.T


【合計ポイント】
3ポイント(2017/10/17)



【感想】
 とある村で妻と農家を営む老人Adamはある日、郵便配達員から手紙をもらう。それはロンドンで働く息子のSaulからの手紙で中には100ポンドの仕送りが入っていた。しかしそれは郵便為替として送られていて、Adamはお金と交換してもらうために郵便局のある町、Darpurへと向かう。最後の場面で、お金だけが貧しさの要因になるのではないと感じさせられました。

【印象的な英語表現】
 Give me my money. Give me my one hundred pounds.
この物語ではmyという所有格がとても印象的でした。老人にとっては大金である100ポンドに執着していることを読者に訴えかけるかのように頻繁にmyという所有格が使われていました。この多用は最後の場面を考察する上での伏線になるのではないかと思います。

【投稿者】
ほっしー

【ポイント】

 9ポイント(1022日)

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